もろみ酢の表示について
「もろみ酢」として市販されている商品はたくさんあるわけなのですが、実際にはその酢が沖縄産の泡盛の酒粕で作られていない場合も結構多いようです。これは消費者にとっては騙されたような気分になります。
そこで、沖縄のもろみ酢製造業者組合である「もろみ酢公正取引協議会準備会」は、消費者に不安感を与えない措置として、公正取引委員会に「もろみ酢の表示に関する公正競争規約」を申請し、それが認められています。
したがって、現在ではこの規約に準拠した製品にだけ「公正マーク」を表示することができるようになっています。
この規約では、次のような基準でその表示ラベルが決定されます。泡盛や焼酎の製造過程で生じるもろみ粕を使用した原液が、全体の重量の75％を占める製品である場合、それは「もろみ酢」であると認められます。
さらに、この条件を満たしていて沖縄産の泡盛を製造する過程でできた原料を使用した製品であれば、それは「琉球もろみ酢」となります。そして、人工的にクエン酸を添加していないもろみ酢の場合は「天然発酵クエン酸飲料」と呼ばれることになります。
しかしながら、この規約はあくまでも業界内における自主ルールであるために、その商品が「もろみ酢公正取引協議会」に参加していない場合は規制することはできません。したがって、もろみ酢を選ぶ時は、この「公正マーク」をチェックすること以外に、自分の目でしっかりと判断することが重要です。